メーカーによって品質が違う!?知っておくべきインプラント体の選び方
投稿日:2026年5月26日
カテゴリ:コラム
メーカーによって品質が違う!?知っておくべきインプラント体の選び方

世界中に数多く存在するインプラントメーカー。メーカーによって研究開発にかける時間や費用、技術などが大きく異なるため、インプラント体の品質にはばらつきがあります。どのメーカーのインプラント体を使用するかで、治療の成功率や寿命が変わってくるのです。
この記事では、インプラントを長持ちさせるために知っておきたいインプラント体の選び方について解説します。
インプラント体のメーカーは歯科医院によって違う

インプラントは、「インプラント体(人工歯根)」「アバットメント(土台)」「かぶせ物(人工歯)」という3つのパーツで構成されています。インプラント体は顎の骨に直接埋め込んで失った歯の「根」の役割を担う、インプラント治療の根幹をなすパーツです。
インプラント治療を検討する際、「どの歯科医院で治療を受けるか」「治療費の総額はいくらか」という点には注目しても、「インプラント体がどこのメーカーのものか」までチェックすることは少ないかもしれません。けれど、どのメーカーのインプラント体を選ぶかは治療の成功率を左右する重要なポイントです。

実は、インプラント体を製造・販売しているメーカーは世界中に100社以上あり、日本国内にも数多くのメーカーが存在します。インプラント体の素材は、骨と強固に結合するチタン製が主流になっていますが、メーカーによってチタンの表面処理の方法や性状、ネジの切り方などが異なり、独自の技術を競い合っています。
歯科医院がどのメーカーのインプラント体を採用するかは、歯科医師のこだわりや治療方針、そして安全性への考え方が如実に表れる部分です。
安さを売りにしている歯科医院では、インプラント材料の仕入れコストを抑えるために、歴史の浅い安価なメーカーを採用しているケースも少なくありません。しかし、インプラントは患者さん自身の身体の一部として、何十年にも渡って使い続けるものです。インプラント治療で後悔しないためには、目先の価格だけで選ばず、インプラント体のメーカーも含めてしっかり検討する必要があります。
信頼できるインプラント体を選ぶための2つのポイント

では、数多く存在するインプラントメーカーの中から、どのような基準でインプラント体を選べばよいのでしょうか。歯科医師がインプラント体を評価する上で、重視している2つの大きなポイントをご紹介します。
ポイント①世界的なシェアがあり、長期的な臨床データが蓄積されているか

世界的なシェアを持つトップメーカーは、品質や安全性を高めるための研究に莫大な費用と時間をかけています。実際に治療に使われたインプラントが10年後、20年後にどのような経過をたどったかという長期的な臨床データ(エビデンス)も豊富に蓄積しています。
歯科医師がインプラント体を評価する際は、こうしたデータに基づく実績があるかどうかを非常に重視します。万が一、治療後にトラブルが起こったとしても、これまでに膨大な症例が蓄積されていれば、最適な対処法を迅速に見つけ出せるという安心感があります。
一方、新興メーカーや安価なメーカーには、この「長期的なデータ」が圧倒的に不足していることが多く、治療に用いた場合、数年後に何が起こるか分からないという不安が残ります。
ポイント②長期に渡ってパーツの入手やメンテナンスが可能か
インプラントは、一度埋め込んだらそれで終わりではありません。10年後にかぶせ物を支えるネジが緩んだり、パーツを交換したりする必要が出てくるかもしれません。その時、マイナーなメーカーだと、「すでに生産終了している」「メーカー自体が倒産してパーツが手に入らない」といった事態が起こり、最悪の場合、問題のないインプラント体ごと撤去・交換しなければいけなくなるリスクがあります。

インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を防ぎ、長持ちさせるためには、インプラント治療後も歯科医院で定期的なメンテナンスを受ける必要があります。もしかしたら就職や転勤などで引っ越しを余儀なくされ、メンテナンスを受ける歯科医院を変えなくてはいけなくなるかもしれません。
メンテナンス時には各インプラントメーカーの専用器具を使用する場合がありますが、もしマイナーなメーカーのインプラントを入れていた場合、転居先の歯科医院に器具がなく、メンテナンスができないと断られる可能性があります。
世界中で広く使われているメジャーなメーカーのインプラントであれば、多くの歯科医院で対応が可能であり、「将来どこに引っ越しても診てもらえる」という長期的な安心感につながります。
「安さ」だけでインプラント体を選んではいけない理由

近年、インターネットなどで「インプラント1本〇万円!」といった、相場よりもはるかに安い「激安インプラント」の広告を目にすることが増えました。インプラント治療は自費診療であり、費用が高額になるため、治療費が安く抑えられることは患者さんにとって魅力的に映るかもしれません。
しかし、価格の安さだけでインプラント体(あるいは歯科医院)を選んでしまうと、取り返しのつかない深刻なリスクを背負う可能性もあるのです。
リスク①インプラント体が骨としっかり結合しない
インプラント治療を成功させるための絶対条件は、顎の骨に埋め込んだインプラント体が周囲の骨と直接結合する「オッセオインテグレーション(骨結合)」という現象を起こすことです。品質の低い安価なインプラント体を使用すると、骨とうまく結合せずにグラグラ動いてしまったり、噛む力に耐えられず最悪の場合は抜け落ちてしまったりするトラブルのリスクが高まります。
また、安価なインプラント体の中には表面加工の問題でインプラント周囲炎が起こりやすいものもあり、炎症によって歯茎や顎の骨が少しずつ溶かされ、最終的にインプラントの脱落につながるおそれもあります。

結果的に再手術が必要になれば、身体への負担はもちろん、金銭的な負担もかえって大きくなってしまいます。
リスク②メーカーが倒産し、修理ができない
インプラント体(人工歯根)、アバットメント(土台)、かぶせ物(人工歯)という各パーツは、精密なネジで固定されています。長年使用していると、噛み合わせの変化などでネジが緩んだり、消耗した部品の交換が必要になったりすることがあります。

激安インプラントを提供しているマイナーな新興メーカーは、老舗メーカーと比べると経営基盤が不安定な場合が少なくありません。もし5年後、10年後にそのメーカーが倒産してしまったら、当然、専用のネジや交換部品は入手できなくなります。ちょっとしたネジの交換で済むはずの軽微なトラブルであっても、部品がないばかりに修理ができず、最悪の場合、新しいインプラントを一から埋め直すという大がかりな治療が必要になってしまうかもしれません。
ブリストデンタルクリニック三郷のインプラント体へのこだわり

当院は、患者さんの安全と生涯にわたるお口の健康を何よりも大切に考えています。そのため、長期的な安全性が確立されていない、いわゆる「激安インプラント」は一切取り扱っておりません。
「安い値段でインプラントを入れられればいい」という一時的な満足ではなく、この先何十年もご自身の歯のようにしっかりと噛め、笑顔で快適に過ごしていただきたい。その強い思いから、当院では厳しい基準をクリアした信頼の高いメーカーである「ストローマン社」と「GC社」のインプラントのみを採用しています。
世界シェアNo.1のストローマン社のインプラント

スイスの「ストローマン(Straumann)社」は、長年にわたり大規模かつ厳格な臨床研究を行っており、多くの歯科医師から高い信頼を得ているメーカーです。研究に裏付けられた安全性の高さが世界的に認められ、現在、インプラント市場において世界シェアNo.1を誇っています。
ストローマンインプラントの最大の特徴は、歯根部分に施された「SLActive」と呼ばれる独自の表面加工にあります。この革新的な加工技術により、周囲の顎の骨との結合が促進され、通常は3~6カ月かかる骨との結合が最短4~6週間で完了します。

つまり、ストローマンインプラントなら一般的なインプラントに比べて治療完了までの期間が大幅に短縮できるというメリットがあるのです。治療期間が短くなれば、通院回数や精神的なストレスが減り、いち早く快適な日常生活を取り戻すことができます。
また、手術の成功率97%、10年後の生存率(インプラントが抜け落ちずに残っている割合)98%以上という科学的なデータがあることもストローマンインプラントの強みです。インプラント治療を受けるからには、「できるだけ長く持たせたい」と誰もが願うはずです。ストローマンインプラントは、その願いに応える圧倒的な耐久性を誇ります。
国内シェアトップクラスのGC社のインプラント

「GC社」は、国内最大手の歯科材料・機器メーカーです。国産メーカーの中で唯一ISO(国際標準化機構)取得工場でインプラントを製造するなど、品質も保証されています。
GC社は日本人の顎の骨の骨量や厚みを徹底的に研究してインプラント体を開発しており、日本人の骨格に適した豊富なラインナップをそろえています。また、歯根部分にはミクロな凹凸構造の表面加工が施されており、患者さんの骨の質を問わず、優れた結合力・固定力を発揮します。
歯科医院選びは「インプラント体へのこだわり」で見極める

インプラント治療の成功率や将来の寿命は、使用するインプラント体の品質に大きく左右されます。だからこそ、価格の安さだけで安易に決めるのではなく、「どこのメーカーのインプラント体を使っているのか」「長期的な安全性は証明されているか」という視点を持ち、後悔のない選択をしていただきたいと思います。
治療を受ける歯科医院選びに迷っているなら、どこのメーカーのインプラント体を使っていて、なぜそれを採用しているのか、ぜひ質問してみてください。患者さんを第一に考え、何十年も先の満足や安全のために高水準のメーカーを選んでいる歯科医院か。その答えに、医療に対する誠実さが表れています。

ブリストデンタルクリニック三郷では、使用するインプラント体についてカウンセリング時に納得いただけるまでご説明しています。信頼性が劣るメーカーのインプラントを使ってコストを下げるよりも、最高品質のものを適正な価格で提供し、長く安心して使っていただくことこそが、患者さんにとっての最大の利益になると私たちは考えています。
メーカー選びや費用について不安がある方は、ぜひ一度当院の「インプラント無料相談」へお越しください。豊富な実績を持つ歯科医師が、最適なインプラント治療を選ぶお手伝いをいたします。
■ 他の記事を読む■




